【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年3月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新の絵日記ダイジェスト
2006/05/28 チョー重大なお知らせ
2006/05/27 しまなみ海道5 ―楠の神木―
2006/05/26 しまなみ海道4 ―台海岸―
2006/05/25 しまなみ海道3 ―しあわせの鐘―
2006/05/24 しまなみ海道2 ―多々羅大橋―

直接移動: 20065 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2006/03/09(木) 最優秀主演男優賞
 
4tユニック車で丸太を吊り上げる作業をしていたときのこと。
親方とマサオさんは、トラックの荷台の上に立っていた。
ぼくは、そこからほんの数メートル先に置いてある丸太にワイヤーを掛ける役目だった。
9ミリのワイヤーには、きついクセが付いていた。
ぼくの力ではどうしようもなく、ワイヤーがなかなか丸太の下を通らない。


「なんにもでけんヤツやな。ホンマにアホや」
短気な親方の憎々しげなつぶやきが、風下にいたぼくのところまで飛んできた。
いつものことだけど、相手に聞こえているとは思っていない。
面と向かって文句を言えばお互いスッキリするかも知れないのに、それをしない。
だから嫌われているってことを知らないんだ。


ぼくは頭にきて、あっさり諦めてやった。
「無理みたいです。エヘヘヘ♪」
ホコリっぽい現場の空気が固まり、また親方がつぶやいた。
「今頃の子はすぐに仕事を投げる。困ったもんや」
ぼくは照れ笑いをしながら、悔しさが止めどなく押し寄せてくる。


(あのさ〜、全部聞こえてるんですけど)
(いちいちウルサイんじゃ・・・たこ坊主!)
こんなふうに言えたら、どんなに気分爽快だろう。


もしも、ぼくが本心をあらわにしたら、たぶん親方とケンカになる。
倍ほども年上の人と。
でも、ぼくは親方のつぶやきが聞こえなかったフリをする。
なんにもなかったように演技をする。
レッドリボン最優秀主演男優賞がもらえるぐらい。


こうゆうぼくって二重人格者なんですかねぇ?(笑)


 ◇ ◇ ◇ ◇


朝一番の青空。
薄い空色が大好きです。
↓さーさークリック↓


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.