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2004/12/03(金)
人工骨
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石膏のカケラのような白い固体にスポイトで水滴をたらすと、一瞬で吸い込まれ、数分後には手に取るとふわふわしているもの。 およそ骨とはかけ離れた質感らしい。
それが人工骨だというのです。
骨の主成分アパタイトの結晶とコラーゲン繊維が配合されていると言う。 よってこれを病気や事故で骨が欠損した部分に埋め込むと、体が「本物の骨」と認識し、骨の再生メカニズムが働き始めると言う優れものだそうです。
人工骨は新陳代謝によって体内に吸収されて自然に消滅し、同時に形成される本物の骨と入れ替わる。 異物が体内に残る事はないと言う。 動物実験の結果では、長さ12センチの程の人工骨は、約12週間で「本物」と置き換わったと言う。
かなりの失敗や実験の繰り返しの結果で生まれたこの技術を、とても朗報と思ったのは大勢の方々だと思う。 特に高齢化社会で骨粗しょう症が増加している現代では、「骨の再生」は急務の課題。
来年度から臨床試験、07年度の発売を目標とされている。
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