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2005/01/20(木)
眉山
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お友達からいただいた「さだまさし著 眉山」を一気に読んでしまった。
この作者はこれまでに「解夏」や「精霊流し」などがある。 それ以前に作詞作曲もされ自身が歌も唄っている世界も確立されている方であることは言うまでも無い。
すでに出されたものに関しては長崎が舞台だったが、今回は阿波の徳島がその舞台で、ふんだんに阿波踊りの情景が入ってくる。
主人公は「神田のお龍さん」の娘咲子を通して、お龍さん=龍子の女としてのそして母としての生き様を小気味よく見せてくれた。
神田生まれのチャキチャキ江戸っ子がどうして阿波の徳島で、沢山の人望を集め最後の最後まで女としての矜持を持ちえたのか、ひとつひとつが解き明かされていくのがテンポ良くて、小気味がいいという全体の印象がそのまま最後まで続いていった。
正直言って「関白宣言」の「さだまさし」には何か馴染めなくて、むしろ「旅の宿」の「吉田拓郎」の方に親しみを感じていたけれど、小説家としての「さだまさし」を改めて発見した思いだったのは「解夏」からだったのかもしれない。
今回の「眉山」をスクリーンでも見てみたいと思ったのは私だけ無いと思うのだが・・・ その内企画が持ち上がる事を期待する。
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