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2005/01/28(金)
火火(ひび)
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田中裕子主演の映画です。
信楽に実在の人物のお話で、女性の作陶家の物語。
神山清子さんは夫婦で作陶していましたが、夫に出奔されて2人の子供を抱えながら、信楽焼きを穴窯で自然の釉薬が出来る事を信念に作り続けていました。
極貧の中をまた女の窯元は認めないという同業者の排除を物とせず、逞しく堂々とこだわり続けて遂に完成! 窯の温度でどんなものが出来上がるかは予測できない世界で、これが実感できるだけに、その苦労をほんの少しだけ・・・ほんの少しだけ理解できるかもしれないと思ってみてました。
そんな中での息子の突然の発病・・・病名は白血病。 骨髄さえ合うドナーがいれば助かる命、しかし当時まだ骨髄バンクは無く、手弁当で大勢の人に支えられた救う会も金銭的に支えられずに消滅。 息子自身もTVなどで骨髄バンク設立を訴え、自身は間に合わないけど、後進の方たちへ暖かい道しるべを〜と親子して訴え続ける。
息子自身も作陶家で「天目」という黒飴釉薬のものを得意としていた。
一度は叔母の骨髄を移植したけれど・・・結局は母の願い叶わず帰らぬ人となる。
母の手で作られていた骨壷が穴釜の中で赤々と燃えていたラストシーン。 胸が痛くなって・・・久しぶりに泣いてしまいました。
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