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2005/12/22(木)
アメイジング・グレイス
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寒い一日を収録していたビデオを一気に見ていたら、 先日若くして亡くなられた本田美奈子さんのものがあった。
あの日、テレビではどのニュース番組でもこの曲が流れていて、 暫くはずーと耳に残ってしまっていた。 とても透明感のあるソプラノの声が有る意味はかなさを感じたのは、 こちらの意識の中に亡くなられたと言う事実があったからだろう。
しかし、彼女の闘病時代のVTRはどこまでも明るく強く周りの人を気遣い 病を必ず克服すると言う強い意志が感じられて 逆に涙を誘ってしまった。
血液のガンにも色んな種類があり、彼女のガンは200万人に2〜3人のものでしかない とても特殊なものであったようだ。
臍帯血移植を試みて、一度は成功したと思えるほどの回復があり、 次の舞台にかける希望が満ち溢れていたようですが、退院後一ヵ月半で再発。
若すぎるお別れでしたね。
自分の病だけでも支えられないのに、同じ病院に入院されていた 作詞家の岩谷時子さん(故・越路吹雪さんのマネージャー)に、 ボイスレコーダーで毎日のようにお見舞いメッセージを入れ、 岩谷さんに作詞していただいた曲を歌い励まし続けていたんですね。
とても真似のできる事ではありません。 気持の上では病を克服していたんですね。
こんな言葉がありました。 「美奈子は白血病には勝てます、だけど痛みにはとても辛くてかてない」 想像に絶する痛みがあったのでしょう・・・
一度は退院したその日、先生や看護士さんの前で歌った アメイジング・グレイスはより透明感を増したように感じたのは 私だけだったのでしょうか・・・
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