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2005/02/11(金)
ローテク
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ハイテク・・・かなりの機械化により生活の場面で沢山のハイテクの環境に慣れきっています。
しかし・・・お年寄りの原宿といわれている巣鴨の一隅でローテクの試みがスタートしているようです。
巣鴨信用金庫では今月中旬から始める新商品のことです。 これは「盗人御免」という預金なんです。 この預金は払い戻しの時に印鑑やカードなどはつかえません。
ではどうやって下ろすかといえば、まず必ず窓口でなくてはいけません。 そして次に「合言葉」を言わなくてはなりません。 最後に本人でなれければいけません。 必ず本人確認のため写真も提出させられます。
これらの事に納得した方しかこの口座の開設はできないようです。
「合言葉」というのは「山」といえば「川」というだけの単純なものではなく、 数項目に及ぶ自分だけのものです。 例えば「好きな曲」「趣味」「出身学校」など他の人では分かりえないような内容です。
本人が病気だからといって「合言葉」を聞いて、家人が行って出来るものではないのです。 また死亡届けが出た時点で、この口座は閉じられます。
お年寄りが通帳を悪用されたり、カードをなくしたりの被害が多くなっている事から、 この商品が考えられたそうです。 窓口でしか行われないということは、スピーディーではありません。 対面販売のようなものですよね。
しかし、これにも落とし穴がありそうですよね。 例えば病気で寝込んでいるけれど、病院にかかるのに現金が必要になったとか・・・ 契約した本人が認知症(痴呆症)になって合言葉を忘れてしまった場合。
これらの場合はどうするの? 素朴な疑問が残ってしまいました。
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