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2005/08/05(金)
毎年この季節に
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明日8月6日は広島に原爆が投下された日です。
戦後に生まれた私は、第二次世界大戦の体験はありません。 しかしヒロシマ・ナガサキに投下された原爆の事を 身近に感じた事は多々ありました。
生まれ育った九州の大分には、温泉研究所(通称・温研) と呼ばれるところがあります。 ここは高校から余り遠くない位置にあったものですから、 治療で訪れる人や、長期入院されている人が、 外出される折などにバスで出会う事が度々あって・・・
外見からして被爆されたと分かる場合もありました。 若い学生に取って、これらの人々は何も言葉を出さずに、 戦争の怖さ・原爆の悲惨さを伝えてくれました。
また学校からボランティア(当時は学生の赤十字活動という名目でした)として、 病院の庭などの清掃活動もあり、皆さんが大変な治療をされている事も垣間見る事もできました。
そして月日が流れ関東に住まいを移し、結婚して出産・育児を済ませた頃の発病した時に、 またまた病院で同じ病気で出会った方が、長崎で幼い頃被爆されていた事を聞き、 とても強いショックを覚えました。
その方は成長段階では、被爆されていた事も覚えていないくらい異常もなく、 健やかに成長されたようです。 しかし、同じように結婚して関東に移り住み、出産・育児も終え その子供も結婚してヤレヤレという時に発病。
その病の根底に多少なれど被爆されている事が重くのしかかってきて、 発病後一年半の闘病生活で亡くなられました。 彼女がもう少し遅く生まれていたら、また長崎に住んでいなかったら、 私と同じように病から復活できたかもしれない。 その思いが今でも心の片隅にあって消えてはくれません。
戦争はどんな名目であっても許される事ではありません。 人の命の重さをもう1度、全世界で考えて欲しい日。 8/6・8/9です。
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