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2006/01/27(金)
断水と映画鑑賞
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今朝はマンションの給水槽の部品交換のため断水します、 と言うお知らせが早くから廻って来ていました。 午前9時から午後3時まで完全にお水が使えません。
という事で「モーニングファーストショウ・スペシャル」に行く事にしました。 これはいつも行く映画館が、午前中に初回が始まるものに関してだけ 料金が安くなるものなんです(レイトショウ・スペシャルと同じ)
前々から予定していた「博士が愛した数式」に行ってきました。 原作は先日読み終えていましたので、 これを映画でどう表現されるのかとても楽しみ。
意外に良かったですよ。 狂言回しの形で「ルート君」が成長して数学の教師になって 高校の教壇にたってスタートします。
原作は家政婦の回想と言う形で始まるのですが・・・
教壇に立った「『吉岡 秀隆』がとても良い導入をしています。 子役時代の『齋藤 隆成』も自然で良いですね。
しかし、やはりなんといっても博士の『寺尾 聡』と 家政婦の『深津 絵里』とのやり取りが心にしみこんでくる 言葉が沢山ありました。
『真実は目で見るのでは無く 心で見るものだ』 『ルートはどんな数字でも嫌がらずに包み込んでしまう寛大なもの』 『ボクの記憶は80分しかもたない』
これらは穏やかな温かい語り口で博士から繰り出される言葉だけれど それの一つ一つを決して聞き漏らすまいと受け止める家政婦 そこには友愛という大きな絆が結ばれていく事が良く伝わってくる。
原作と大きく違うのは義姉と義弟の関係がとても美しく物悲しく そして苦しく描かれている事かもしれない。 原作での義姉の冷ややかなものに比べ本編では義姉『浅丘 ルリ子』の 抱えている切なさを苦しさがかなりはっきりと出ているような〜
概ね原作を裏切る場合の多い本編があるけれど 原作で出てくる難しい数式をルート先生が高校生にとても分かりやすく 解説してくれるシーンが頻繁にありとても楽しく見られた。 これは原作では決して味わう事が出来ないものだったので 映画館まで足を運んでも得をした気分にさせてくれたような気がしました。
ちなみに観客席は朝早いのに関わらず、満席でした。 そしてほとんどが中高年のご婦人でした(笑)
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