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2004/12/10(金)
『バーティミアス』でネタバレ語り
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海外ファンタジー。 ジョナサン・ストラウド著『バーティミアス』を読んでました。 全3巻で、こないだ2巻が出たとこです。
舞台は、魔術師達が権力を持つロンドンで。 12歳の新米魔術師ナサニエルが、5000年生きてた中級妖霊(悪魔) バーティミアスを召喚したとこから、話が進みます。
とにかく、この「バーティミアス」がいいキャラでいいキャラで! 実力的にはホントに「中級」で書かれてるんだけど、 知恵と経験で所謂ピンチも乗り切って。 コミカルで頼れる部分なんかは、 なんとなく『うしおととら』の「とら」を彷彿とさせました。
対して、ナサニエルは、全然「うしお」じゃないです。 可愛げ無いことも無いんだけど、 エリートであることが人間の条件…と根っから思ってそうな ひねくれて意地っぱりでコーマンチキな性格は、 同じく海外ファンタジー『黄金の羅針盤<ライラの冒険シリーズ>』の 主人公、ライラを思い出しました。 …少々痛い目にあっておしまい!と、自然に思える少年少女です(笑)
1巻では。ナサニエルに、一応悪魔なバーティミアスが 「今の良心をなくすな」と諭すんですよ。 んで、2巻で、ナサニエルきっちり良心薄まってるんですよ。 ――やっぱりかお前!!(笑)
…読者の9割は、絶対ナサニエルよりバーティミアスのが好きでしょう。 著者も、それっぽい。
いや、そんなことは無い。自分は、ナサニエル良かった。
――と思われた方おられましたら。どうもスミマセン…(笑)
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