ルチアこころの景色
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2004/10/07(木) 心優しい病院の色と雰囲気
日本脱出の直前にあるお仕事の話があった。

ある病院が新しく建物を作るので、その中のアート関係をまずはギャラリーで展示して、その後病院内にディスプレイするようになる。その展示の中で、一般的には殺風景なベッド周りのリネン類の色を、患者さんが元気が出たり安らげる色使いにして提案してみようというものだ。まだ11月の中旬の話だが、取り急ぎお話だけ伺って来た。

日本で内科や婦人科などに通っていつも思っていたのは、日本の病院はクライ!辛気臭い!という事だった。体調がすぐれないのに病院に行けばさらにワルクなるようなあの雰囲気。特に大きな公的な病院がそうだ。大学病院なんて入院した時には、3度のご飯はどうすればこういうものが作れるのだろう?と思うほどのものだったし、バスルームもなるべく行きたくない場だった。

ところがアメリカに引っ越したあとに訪ねた大学病院の感じの良い事ったら。壁は落ち着いたピンク系でまとめてあり、廊下を歩いていも病室もリラックスできる。食事は日本人には美味しいものではないが、メニューがあってレストランみたいに食べたいものが選べる。やっと人間らしい病院にめぐり合った気分だった。もちろんアメリカの全ての病院がそうではない。だが、婦人科のクリニックなどはどこも患者の気持ちを考えた明るい雰囲気だった。日本のまるで目隠しをされるかのごとく入っていくあの惨めなカーテンで仕切られた監獄状のものはどこにもなかった。

日本も産婦人科などは抜きん出てゴージャスなプライベートな病院もあるが、全体的にまだ白とグレーの印象が強い。入院患者達はずっと室内にこもりっきりなのだから、部屋の色や雰囲気には大きく左右される。感情と色は切っても切り離せない大切な関係にあるのだから、今後日本の色に対する考え方も変わって行ってほしいなと思う。施設を豪華にしないまでも、色を変えるだけで、そこにたたずむ人の気持ちは大きく変わる。

という事でまだその話は展示の段階でその後どう活用されるかは定かではないが、出来たら秋以降その仕事に携わっていきたいと思っている。

そういえば、私の好きな歯科医院は内装がいい。音楽もいい。先生がいいのは何度もここに書いているが、白をベースにウッディな茶色と植物の緑がいつも絶やされる事無く配置してある。ここで横になって口を大きく開けている時が、私の唯一のヒーリングタイムかもしれない。


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