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2004/04/08(木)
桜と非日常
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日曜日からキャナルのグランドハイアットに泊まっていた。 家からわずかの距離なのだが、自炊をしないでホテルに寝泊りしていると、どこかへ旅しているような気分になる。 だが毎日レストランで食事をしていると、だんだんと家で食べるご飯が恋しくなってくる。 ただの白ご飯に梅干、焼き魚、お味噌汁。その組み合わせのなんと贅沢な事か。 自分も年をとったものだと思う。以前はこんなメニュー、まったく興味なかった。ホテルでも朝食に「ごはん」があると、ほっとする。洋食ばかり食べていると、どこか精神的にも落ち着かなくなるような気がする。
内陸部に住んでいた頃、日本にいる友達が「らーめん屋特集」のビデオを送ってきた。私は「なんで食べれないのに、送るのよぉ?」と涙ながらに不満を言った事があった。でも今では殆どその頃の気持ちを忘れかけている。当たり前にうどん屋に入り、当たり前にうどん・そば・丼ものを食べて「ここのはイマイチ。」なんて思ったりしている。また当たり前にほか弁買って、特別感謝もせずに食べている。あの頃を考えたら、かなりの贅沢なのに。
桜を求めて・・今年はあまり動かなかった。 太宰府の政庁跡、舞鶴公園、小戸公園でのバーベキュー。 西公園は今年もきっとキレイだっただろうな。 元夫は念願の桜を生まれて始めて日本で堪能。 東京の千鳥が淵、大阪城、京都清水寺、哲学の径、福岡舞鶴公園と、日本縦断の桜ツアーを敢行している。想像以上に良かったらしく、桜を撮りまくっていた。 大陸にいた頃にはこの桜がどんなに恋しかった事か。今も海外にいる友達たち、ごめんなさい、こんな文にこんな写真まで書いてしまって。
・・・はらはらと桜の花が散り始めている。 ほんの一週間の短い命。 日本人の情緒と桜ってとても似ている。そんな風に思うのだけれど、「日本人」って、さて、一体誰の事だろう?
*写真は太宰府政庁跡の桜
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