ルチアこころの景色
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2004/05/09(日) 江原啓之さん
今日は数ヶ月前から楽しみにしていた江原啓之さんの公演会だった。5月に福岡に来るらしいよ、とスピリチュアル友達から連絡をもらい即決で行く事を決めた。その友達は売り出しの日その時間にローソンに走り10列目をげっとしてくれたのだ。というのもサポーターだけで完売になるのではと危惧したためだった。

さすがに集まる集まる、餌を見つけたアリ達がある一点に集まるかの如く、どこからともなく大勢の人々が、続々と緊張と喜びと不安を胸にメルパルクへ向かっていた。99%は女性。そして開演前には公開カウンセリングを真剣な表情で申し込む。もちろん私もその中のひとり。でも心境は複雑だった。かなりのプライバシーを暴露してこの福岡数百人の女性軍を前に、本名でステージに上がる事を。

七福神のような江原さんの登場。ステージに出てこられた瞬間から何かを感じた。江原さんは子供の頃からご両親を早くに亡くされて苦労されて、たたきあげで(ご自身の表現)ここまれ来られている。現在は霊を生まれ変わりを、そしてスピリチュアルな分野を信じられない方々からの反発もきっと少なからず受けている事だろう。・・私がこんな事心配しても、きっと彼は「いや、それも魂磨きです。」と笑われるだろうが・・・

スピーチは2時間ほど絶妙な笑いを交えて終わった。その後2部が始まり、3人のくじ運の強い方々が選ばれ前に上がった。3人のお話はそれぞれに深いものがあり、1部の笑いから現実を突きつけられた感じだった。特に両親との葛藤を乗り越えるためにはどうすればよいかという話の場面では、場内がさらにピンと張り詰めたようだった。

父や母もひとりの人間。完璧な人なんてどこにもいない。一人の人間がどのような性格を形作るかは、もって生まれた性質プラス環境がある。その部分を理解していくと、その人の本当の姿が見えてくる。両親よりも実は子供の方が霊性が高いという事はままあることらしいので、あまり両親に模範を期待しないで、自分がそれを示す、または愛情を差し伸べるのが良さそうだ。いっそ家族と思わないで、他の人々と同じと思って甘えすぎないでいる、そのくらいの距離をもって挑んだ方がよいのかもしれない。
今日壇上に上がった方々は、きっと大きな転換の日だったのでは。大切な話をシェアさせていただいた事に感謝したい。

3部は江原さんのオペラ歌手としてのすばらしさに驚くものだった。私は今日の公演でこの歌の所が一番魂に響いた。特に「約束」という曲。これは男の子がまだ小さい時にお母さんの臨終の床である約束をするという歌なのだが、その後お父さんまでもが戦争で死んでしまうという内容。この曲に江原さんの半生を重ね、そして私自身が小学校低学年で母に言われた言葉を思い出し、涙がはらはらと頬を伝わった。内心「はずかしいなぁ・・涙出てきちゃった。でもせっかくの公演だ、涙のひとつもこぼせば浄化になる。」と思いつつひそかに涙を拭いた。

私の母は小さな頃病弱で、ある日家から病院へ行く前に布団から起き上がった状態のままで私にこう言った事がある。
「もうだめかもしれないから、これからお姉ちゃんとお父さんとがんばって行くのよ。」
が〜〜〜ん。
お母さんってザンコク。
そんな事言わないで。何もそんな事先に言わないで、と心の中で叫んだ。

その頃の小さな私の胸には強烈過ぎてその言葉は耐えられなかったのだ。結局母は手術を何回かにわたってした後生き延びた。あのか細くて弱そうだった母はまるまるとした体つきになって、そして人並みの健康になった。
最近ちょうどこの情景をよく思い出して友達に話していた所だった。というのも今は自分がお母さんの立場で息子にザンコクな事言ってないだろうか?と立場を置き換えて思う事があるからだ。今はあの時母がちゃんと心積もりをさせるために言いたかったという気持ちはよくわかる。でも私は同じ立場になったら、いつの間にか・・というエンディングの方がいいかも、とさえ思っている。子供の年齢にもよるだろうけど。

4時間にも及ぶ公演が終わり、場内から出てくる女性達の顔は笑顔で輝いていた。江原さんが入り口近くで皆をおくってくれたからだ。疲れているだろうに、最後まで誠心誠意の方だ。
すぴ友が個人カウンセリングを受けた時は、何度もセクレタリーの方が「お時間です。」と言いに来ても、親身になって話し続けていたらしい。1時間ほどよどむことなく早口で。

今日は江原さんを実際に間近で見てそのエネルギーを受け、彼自身の人生に思いを馳せた部分が大きかった。
江原さん、どうかお体ご自愛下さい。
公演会、たっぷりの内容でとても充実したものでした。(^^)

写真は草部吉見神社の木漏れ日


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