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2005/01/14(金) 小学校英語教育1
グローバル化に対応しようとしているのでしょうか、
近年小学校教育の中に英語教育が含まれるようになってきました。
私立だけでなく公立の学校でも。
しかし、僕は小学校での英語教育には反対です。
以下に理由を示していくことにします。

まず、早期英語教育はそこまで重要であるかということ。
現在行われている早期英語教育は英語優越主義の結果だと考えています。
英語優越主義というのは、英語が他の言語より国際共通語として優れているという概念です。
近年の日本人はこの英語優越主義に陥っているような気がします。
特に日本ではその考えが拡大し「英語を話せる人は話せない人より優れている」というかたちとなっています。
また中には「そのような優れた人々によって作られた英語文化は他の文化より優れている」という誤った考えを持ってしまっている人もいる。
こんな経験をしたことがありませんか?
ある時街を歩いていて外国人に話しかけられたが相手の英語が理解できない。
その時に自分のことを恥じてしまったり申し訳ないような態度をとってしまう。
よく見かけるような光景と思うのですが。
この例も英語優越主義の結果の1つだと思います。
そもそも日本にいるのだからその外国人が日本語ができないことを恥じるべきです。
同じことがアメリカであったらどうなりますか?
日本人がアメリカ人に日本語で話しかけたら??
このようなことが日常で行われてしまっているということは、
英語優越主義に陥ってしまっている日本人が多いということです。
話はそれてしまいましたが、
小学校での英語教育も結局この英語優越主義の結果。
英語を優れていると考えてしまう大人たちが作り出したもので、
本来小学校英語教育というものはそこまで必要性があるものではないのです。
怖いのはこのような経緯でできた小学校での英語教育をすることによって、
さらにたくさんの人々を英語優越主義に陥らせてしまうことです。
正しい理解をもっていない教育者による英語教育は最も危険なことではないでしょうか?

また小学校英語教育を推進する人々の意見としてこのようなものがあります。
「外国語は早く学べば学ぶほど上達も早い」
Critical Period があるってことですよね。
しかしこの意見、広く世間では言われているのですが、
実はまだ根拠もないことなのです。
30代を過ぎた人が英語を勉強し始めても使いこなせるようになるというケースもあります。
確かに若いの方が覚えがいいと言われます。
しかし、それは若い人々(ここでは小学生とか中学生)と大人では習得の仕方が違うからです。
思春期前の人は一般的にmemory ability に優れています。
一方、思春期を過ぎた人は一般的にanalytical language ability が優れています。
つまり外国語を学ぶときに問題となるのは、
学び始める時期ではなくどのように学ぶかなのです。
教育の立場から見るとどのように教えるかということ。
young learner には functional situational approach
(例えば、language use in interpersonal situation など)で、
older learner には analytical teaching approach
(例えば、grammatical explanations や written inputなど)で教えればよいのです。
Critical Period が外国語を習得するときに存在することの根拠もなく
「早ければ早いほどよい」という考えで小学校英語教育を進めるのはナンセンスだと思います。


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