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2004/09/27(月)
犬を飼っている方へのお勧め図書
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かなり以前に買った本ですが、 「ダメ犬グ−」(11年+108日の物語)文集ネスコ版 という犬本がありましてね。
著者がグ−という犬を飼いだしてから、看取る迄の経過を 読みやすい短い散文詩的な文章と小さなイラスト満載で書き連ねた本なの。 遅読な私ですら、あっという間に読み終えられる量なのね。
何故この本を購入したかというと、 近所の書店でその当時ヒラ積みにしてあったこの本を手にとった私は 案の定立ち読みを始めました。 ザ−−っと読めるのでその場で半分以上立ち読みしたと記憶してます。 ところが、立ち読みしながら、涙が溢れて止まらなくなってしまったの。 立ち読みして、ダ−ダ−あんなに涙流してる奴なんてそうそうお目に掛かれませんわよ。 目の回りが涙でぐちょぐちょになってしまい、ついには 読み続けられなくなってしまった私はしょうがないので その本を持ってレジへ向かうしかありませんでした。
この本の中には、前半はグーの日頃の何気ない姿が飼い主にどう映っているのかが書かれ、 その何気ない描写こそが、その犬を飼っている飼い主にしか書けない描写で、 どんなにグーが生活の一部になっていたかが分かるようになっているの。 そして後半はグーが病気になって、だんだん弱っていく様子が描かれ、 もっと構ってあげればよかった、もっと一緒に遊んであげればよかった、 という著者の想い等が織り交ぜられて書かれている。
これが、ものすごく自分の飼っている犬と飼い主である立場にオーバーラップするのですね。 もう、我がてつのことを考えるとこれ書いてても涙が溢れて来る位なんです。
今はうちのてつもまだ若くて元気いっぱいで、もうちょっと パワーが減ってくれれば私の身体の傷も減るだろうに、と思ってる位なんだけど、 でもいずれ年を取って、病気にもかかりやすくなって、 そして介護が必要な位老犬になって、そして最後には看取ることになるのでしょう。 そういう過程をこれから私とてつは歩んでいくんだな−、 とすごくひしひしと想像できるの。
例えば日々忙しくて満足に散歩に連れて行ってあげられなかったり、 一緒にいろんな所にいって遊ぶことがなかなか出来なかったり、 てつが勝負(てつの言うところの遊び)したい時に構ってあげられなかったり、 そういうことはよくあることなんだけど、 この本を思い出すと、今のうちだから、もっといっぱい構ってあげよう、 一緒に遊ぼう、って思うの。 まあ、結局はどんなに構ってあげてても後悔しないということはないんだろうけど。
いずれてつを看取った後、思い出すのはてつが楽しそうに 野っ原を駆け回っている姿であるように、これからも一緒に過ごして行きたいんだなあ。。。私は。
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