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2004/08/22(日)
「華氏911」
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「華氏911」を見て来たよ。 小泉さんが絶対見ないって言ってたあの映画だよ。 これから見る皆様の為に多くは語らないが、でも見る価値はあるよ。小泉さん。 こういう映画は話し半分位と思って見なくちゃいけませんが、 でも半分としても見る価値はあるさ−。
私は「冬ソナ」を最終回まで見ました。そして全編通して泣けませんでした。 泣いたと言う方が泣く箇所は想像出来たんだけど、何故そんなところで泣く、 と喝を入れたくなる感じです。(ごめん、ファンの方々。。)
そんな私が「華氏911」を見て途中からボロボロ泣いてしまいました。 私は理不尽なことや、差別や、生命のヒエラルヒーが大嫌いです。 でもそういうことで地球は溢れかえってます。 物事は複雑にからんで、何がどう、と解き明かすのはとっても大変なことです。
しかし、複雑だからこそ、我々は目を大きく見開いて 世の中をよく見、脳味噌を動かして考えなくてはいけないのです。
映画の中でイラクに出兵して戦死した息子を持つある母親が ホワイトハウス前の広場である通りがかりの女性に 「お前の息子だけが死んだんじゃない。大勢死んだ。それはビンラーディンのせいだ」 と言われて 「みんな自分が知ったつもりになっている、でも本当は何も知らないし、こんなに無知だとは思っていなかった。」 というようなことを言うシ−ンがあるのね。
本当にイラクで戦死した米兵はビンラーディンのせいで死んだ? これは大多数のマスコミに流れている、簡単で分かりやすい、そして口に出しやすいキャッチフレーズではない? いえ、もし本当にビンラーディンのせいだとしてももう一度よく咀嚼してみよう。 仮にそうだとしても考えて、見極めることはとっても大事。
この映画は確かに「かたよりすぎている」という批評を受けている。 実際、冒頭にも書いたが、話半分で見るのが妥当だと思う。
では、昨今の報道はどうか? 情報操作されていないか?偏った報道ではないか? 私は以前の日記にも書いたことがあるが、かなり操作されていると思う。 日本では日本の偏った見方からのニュースが流されていると思っていいと思う。 (例の人質事件の際の各社紋切り型のビデオの流し方等、正にそうだ。 あれは今でもまだ賛否両論あるところで、これ以上は差し控えるが。)
映画の最後に合衆国の議員さんに突撃インタビューをして、 ご自分の息子をイラクに派兵しませんか?と軍隊のパンフを配ってまわろうとする箇所も印象的。 (議員約500人中派兵されているのはたったの1人。)
おまえは何を言っとんじゃ?てな感じで目を剥いて驚く議員、 嫌そうに考えとくよ、と逃げ腰な議員、本当に逃げ回る議員。
自分の息子は出兵させたくないのだ。誰だって人の親なら同じだ。 では、現実、誰かが行かねばならぬとなった時、いったい誰が行くのか。 それは、やはり貧しい層から行くことになるのだ。これはいつの時代も同じだ。
これが、権力者の真の姿だと知らねばなるまい。 日本の首相もご自分の息子を派遣するのはお嫌でしょう。 まだご自分もイラクの地を踏んでいない位だし。
なんだかすっかりいつもの日記と毛色が違ってしまったことをここにお詫び致します。
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