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2006/09/29(金)
遊芸一日目
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最近着物に目覚めた私は、より良い着物の所作を身につけるため、 3日間の芸子修行に出掛けたのでした。
場所は東向島。 入り組んだ細道を歩くと、まるで小さな頃、おばあちゃんの家に行く時に味わった感覚が再現される、なんともレトロ昭和な町並みだ。 そんな町並みがまだまだ生で息づいている、タイムスリップした様な感覚に酔いしれた。
師匠は品川の現役芸者、まつ乃屋まりこさん。もちろん、先生と呼ばせて頂く。 私はその世界の方とは初めてお会いしたのだけど、「粋」とは正にこのことなのね。と、体中からオーラが出ている方だ。 今までの私の人生の中にはなかった世界がここにある。
さて、一日目は着物の着付けと踊りの稽古。 着物の着付けは今まで私が習った着付けとは全然違う着付け。 粋に着るための具体的手ほどきがいっぱい。 衿の抜きやお端折の処理など、あと一番感激したのが、すそよけの腰の巻き方。 ぐっと下っ腹を包みあげる様に巻く。これがなんとも気持ちがピシっとするのだ。 二重太鼓の手結びも、チャチャチャ、と伝授。 着付け学校では、教材枕でしか教えてくれず、手結びは出し惜しみされる技術の一つだ。
着物も長襦袢も、帯も帯揚げも帯締めも貸して頂いた。 自分の持っている着物ではなかなか再現できない粋な着付けが完成されます。
そして、踊りのお稽古。「お江戸日本橋」を途中まで。 着物で踊るのって、実はものすごく内筋を使う。 着物でキレイに見える動きって、本当に、本当に、中は大変なのだ。 端から見てるとゆっくり動くのでさほど大変そうに見えないのだが。 まりこ先生はそこに立っているだけ、ちょっと首を振るだけ、手を動かすだけなのに全てがキマっている。 簡単そうで、実はきっと、10年はかかりそうな感じ。 一日目はめくるめく世界にクラクラしながら終了したのでした。
写真はお借りした、着物、帯、等。
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