日常日記
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2004/01/15(木) 不登校から芥川賞
第130回芥川賞が19歳の綿矢りさと20歳の金原ひとみという若い書き手に与えられた。
これまで丸山健二の23歳1ヶ月が最年少記録で、30数年ぶりに塗り替えられたことになる。その頃は新橋の第一ホテルで受賞式があった頃で、選考委員にはこの年やっと三島由紀夫が参加したというほどの隔世である。現在の選考委員は村上龍や山田詠美といった名前である。

丸山健二は受賞決定の通知を電話で受け、船橋にあった会社の寮から新橋までタクシーを飛ばしたそうだが、受賞の衝撃でその後の記憶が断片的にしか残っていないそうだ。しかし今回受賞したふたりは、記者会見から見るとケロッとしていてそんな風にはとても見えなかった。やはり時とともに若い人も変わっていくのだろう。

今回受賞した金原ひとみは、不登校を期に小説を始め、ほとんど中学には行かず、高校も中退した経歴を持つ。今の若い子の一部は、実に簡単に学校を辞め、私の職場にもそんな子たちがたくさん来るが、ほとんどが使い物にならずに自ら消えていく。社会での実情もそれに等しいと思うが、数少ないとはいえ僅かでもこうしてそんな苦悩から這い上がって、自分の生きる途を見つけることが出来たのは、同じ境遇の子たちの励みになれば幸いである。

丸山健二も高校(現在では高専)では、カンニングや留年をするなど散々な生徒だったようだ。そもそも文学は、道から外れた者がのめり込むようなプロセスがポピュラーだったわけで、それは今も変わらず続いているのだと妙に感心。


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