日常日記
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2004/01/16(金) 新撰組
NHKの大河ドラマで新撰組をやるらしく、公共放送でありながら番宣を繰り返し垂れ流している。しかし香取慎吾が近藤勇というのは笑止千万。時代劇の経験はおろか、演技力に深みも期待できないアンちゃんに殺人集団の頭をさせるとは、いくら若い新撰組とはいえ酷な話である。

殺人集団とはいうものの、武士は皆、殺人者のようなものである。新撰組は武士未満の身分で、剣の立つ者の集まった荒くれた集団である。その中にあって近藤は、芹沢鴨や新見錦などその部下や山南敬助など、同じ新撰組隊士をも殺戮するというほどの人物である。最後は甲府城を乗っ取ったら百万石をやる、という話を真に受けるようなかわいらしさもあったのだが、農家に生まれ剣術を極め道場主となり、新撰組隊長となり、やがては流山で斬首されるといった波乱万丈は、事務所からあてがわれた仕事に追われる傀儡のタレントでは、やるだけ無駄というものである。

だったら誰に近藤勇をやらせるか、と言われれば即答はしかねる無責任さが私にもあるが、例えば萩原流行などにやれせてみると面白いかもしれない。しかしそれはあくまで視聴率を考えず、質に重点を置く考え方である。


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