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2004/01/18(日)
ギャンブルのすすめ
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日刊スポーツ新聞の栗田記者が「ギャンブルのすすめ」と題して興味深い記事を書いていた。 豊かなこの時代に、今の若者は欲しい物は全て買い与えられ、満たされすぎている。テレビゲームで現実離れした世界に陶酔する。そのままの気分で社会に出ると、たちまち思い通りにならない現実の前に呆然とする。そんな若者に「ギャンブルのすすめ」というのだ。
ギャンブルは確かにリアルな現実そのもの。投票券が外れれば確実に現金が減っていく。誰も手加減はしてくれないし、リセットもできない。そこで負けまいと努力、勉強をする。データなどを分析し、勝ったときには現金としてリアルに帰ってくる。まさしくギャンブル場は人生修行の場だというのだ。
私も大いに賛成。多くの人に、一度はレース場へ行ってみて欲しいと思う。好き嫌いはあろうから、ファンになるかどうかはわからないが、どういう世界か一度は見てほしいと思う。 レース場には、自分のため、家族のため、同県の先輩・後輩のため、ファンのためなど、多様なしがらみを背負いながら必死に走る選手がいて、結果次第では感動を分かち合ったり、罵声を浴びせられたり、次に期待されたり、見捨てられたりと、様々な人間模様があるのだ。
それに何より、選手もファンも一番欲しいのはお金であり、どちらも思うようにはならない現実を身にしみて知るようになる。選手は体を張ってレースに臨み、ファンは身銭を切りながら潤いを求める。 ただ列に並んで宝くじを買い、当選番号と照らし合わせた瞬間にあっけなく終わるよりも、様々なプロセスがある散在の方がずっとずっと生きている感じがすると思うのだが。
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