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2004/10/13(水)
山陰の静けさ
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益田の駅前食堂で割子そばを食べながらテレビを見ていると、当然ながら天気予報では山陰地方が拡大された天気図で、鳥取、島根の予報が流れている。ニュースもその地域ローカルの番組である。日本全国の各地域でローカル番組が作られているが、この地域はおそらく日本でもっとも静かなブロックなのではないだろうか。もちろん中央から情報は流れてくるだろうが、そういう強い風に流されずその土地のゆったりとしたペースで町が出来ている感じがあって、それはそれで悪くない。中高生など若い人には刺激が弱すぎるかもしれないが。
何といっても地域のメイン鉄道が山陰本線であるから、大半は電化してない上に本数も少ない。益田の駅周辺にはコンビニすらなかった。もちろんファーストフードもない。全国チェーンの見慣れた看板はサラ金のみ。私が学生の頃は、地方の都市でもそういう場所がたくさんあったが、最近は「市」と名がつくところには、駅前にはコンビニやファーストフードの1軒はあるものだ。今時珍しいこの駅前の寂しさは、過去にタイムスリップした感覚があり懐かしさもある。
「市」といえば、途中山口線で通った山口駅、ここは私の知る限り、日本の県庁所在地の駅ではもっとも寂しい。島根や鳥取、佐賀でさえ百貨店のひとつはある。山形でもそれなりに賑わっている。山口駅はローカル線であり、上下線とも1時間に1本程度しか本数もない。とても県庁所在地とは思えない。19年前に行ったときと、雰囲気はほとんど変わっていなかった。 (写真は益田駅裏の公園で発見した機関車)
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