日常日記
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2004/10/03(日) 富士銀跡にベネトン
中央区天神の明治通り沿いのかつて富士銀行があった場所がベネトンになった。これまで固いイメージだった白亜で天井が高い銀行らしい建物が、見事にファッション空間に生まれ変わっている。天井が高いことで実際の売り場面積よりも広く感じ、品揃えが豊富そうに見えるし、色とりどりの衣料の鮮やかさが効果的に映る。それまでATMやボイスコールが置かれていた場所とはとても思えない。

工事している間は、銀行の跡にアパレルの店なんてと思っていたが、専門家が手がけるとこうも効率よくリニューアルされるものかと感心する。しかし感心してばかりはいられない。福岡の街から、都市銀行が矢鱈と減っているような気がして複雑な思いだ。その場所にあった富士銀行は合併によりなくなったわけだが、天神の街から、太陽神戸銀行が消え、協和銀行がなくなり、大和、第一勧銀そして富士銀行もなくなり、合併され凝縮してしまったので、都市銀行の数は間違いなく減ってしまった。

旅行などで地方都市に出かけると、見慣れない看板が珍しい半面で、良く知る全国チェーンの名前にほっとしたりするわけだが、都市銀行の看板の数々はその町の印象を決めるポイントのひとつだと思っている。その数は決してそのまま町の大きさを示すわけではなく、例えば八幡には製鉄の関係で芙蓉グループの富士銀行が古くからあり、町の規模から見たらそれは「身分不相応」な存在ともいえた。まだ競艇の電話投票が出来たばかりの頃、使える銀行は三行ほどだったが、その中に富士銀行があるのを知ったとき、八幡の街を思い出し若松、芦屋のファンの多さをも見込んだのかと穿ったものだ。

かつて東京銀行と三菱銀行のふたつの都市銀行があった街が、東京三菱銀行のひとつだけになるのは寂しいし、やはり天神の旧電車通りから都市銀行の看板が減るのは寂しく思う。たとえその跡に華々しい有名ブランドの看板が掲げられるとしても、流行り廃りに靡きそうで街の雰囲気を委ねる気持ちにはなれないのである。


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