日常日記
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2004/02/22(日) 芥川賞と中原中也賞
芥川賞を最年少の若手に与え、話題性も手伝って本の売り上げはうなぎのぼりのようだが、山口出身の詩人中原中也にちなんだ中原中也賞も、19歳の大学生に与えられることになった。

山口にある中原中也記念館は、開設当初はそれなりの人気があったが、ここ数年は赤字続きで、その存続も厳しい状況となっていたようだ。そこに来て話題性を求めて、芥川賞の二匹目のどじょう、と穿ってしまいそうだが、奇しくも芥川賞と同じ若干19歳に与えられることになった。

もはや芥川賞が純文学に与える影響がかつてほどないように、中原中也賞が詩歌に与える影響も僅かばかりとなった昨今、賞をこういったパフォーマンスの一環として利用するというやり方もあるわけだが、そもそも賞などというものは血の通った人間が審査員を務める以上、100%公正を求めるのはどだい無理な話かもしれない。

永井龍男著「回想の芥川・直木賞」(文春文庫)の第三章に「坂口安吾が顔を赤くして、最大級と思われる、いろいろな言葉で『異邦人』を激賞し」という件りがあるが、選者の肩入れや派閥的な力も過去に暗躍していた事実も明るみになっているわけだし、今に始まったことでもないか。


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