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2004/03/13(土)
役得と職人技
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今朝方バスに乗っていると、終点間近で乗客もまばらになったところで、一見して雰囲気の怪しい少年が乗車。乗っていたバスは○○前行きだが、表示が○○病院になっていると少年は運転士にクレームをつけている。
見た感じで少年の雰囲気を感じ取った運転士は、始めはやんわりと「ちゃんとなってますよ」と答えていたが、少年がしつこく繰り返すと気が短いのか「始めから○○病院の表示はこのバスにはない」と声を荒らげてきた。少年は、おそらく相手にすればするほどボルテージが上がる手合いであるのに、「ハートに火をつけて」しまったようで、少年は熱くなってなかなか引き下がらない。私とそのほかに2人いたまともな客は、なかなか出発できずいい迷惑である。
やがて運転士は黙殺して発車する体制に。運転士は、自身の斜め後ろの両替機の前辺りに立っている少年に、「発車するから座ってください」と何度も言うが、少年は立ったまま。「危険ですよ。知りませんよ。」と運転士が言った直後に見切り発車。やがてスピードが乗り、少し左へのカーブで車内の重力が不安定になった途端、おもむろに運転士はやってくれた! 絶妙のタイミングで急ブレーキがかかり、少年はバランスを崩し倒れる寸前に。
怪我しない程度ギリギリのブレーキは計算されたものか? それにしてもあの運転士、なかなかやる。静観していた客の一人に私が目を向けると、向こうもこっちを見ていて一瞬目があった(^^;) お互い満足そうだったのは事実である。
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