日常日記
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2004/03/15(月) インドの鉄道
福岡ローカル日記でインドの鉄道について触れたので、本棚から当時のインドの時刻表を引っ張り出して見てみた。「TRAINS AT A GRANCE」の90年版である。

ダイヤそのものよりも国柄を感じるのは、案内や広告である。あちこちのページに「乗車券は正規の窓口で」「無賃乗車はいけません」と書かれている。インドの駅周辺には、いわゆるダフ屋のように、正規よりやや安い乗車券を売る怪しげな奴らがたくさんいる。それが乗車券としてまったく通用しないものもあるようだ。また無賃乗車もかなり多いらしく、インドの列車の窓に鉄格子があるのはキセル防止のためであるらしい。事故があると逃げられないため問題視されているが、なかなか改善されないようだ。

国柄の違いは運賃表を見ても感じる。1等のAC車から2等普通席まで細かに種類が分かれており、距離は何と5000`まで書かれている。インド東西の主要都市であるカルカッタとニューデリーの距離は1440`とあるから、インドの外周をくまなく周るルートでも通らないと5000`にはならないだろう。2等普通席のみで5000`なんて可能なのか。インドにも鉄道オタクがいるかは不明であるが。

福岡ローカル日記にも書いたが、カルカッタとデリーを結ぶ2泊3日の急行に乗車した。本当は1泊のラージダニエクスプレスに乗りたかったが、当時の経済状態では安さを優先してしまった。しかしこの2泊3日の乗車は、私の生涯の中でもっともきつい経験となった。あの苦痛を思い出せばほとんどの苦しみも乗り越えられる(笑)

寝台や指定席などを利用する場合、インドの鉄道では始発駅で列車の入口に英語とヒンディ語で書いた名簿が貼り付けられる。番号の後に名前が並んでいるのは、教室に貼られた成績順位表を見るようで妙な気分だったが、そんな「指定」が通用するのは始発からしばらくの間だけ。後は途中で下車して空席となったところに、途中駅から予約など関係なしに地元民が乗り込んでくるのである。おかげで4億の人口を誇るインドだけに終着まで常に満席。それが2泊3日続くことを想像してもらえば、私の苦しみも少しは理解してもらえるだろうか。


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