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2004/03/21(日)
偉大なるマンネリ
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友人と外食していると、Sさんからメールが届いた。いかりや長介が逝ったらしい。同じ長さんでも世間の多くが読売の監督だった方を案じているときに、そっちの長さんが逝ってしまうとは。競馬の予想ではベガとホクトベガのようによくあることだが。
ひょうきん族を好まず、落ちぶれて打ち切りになるまで全員集合を見ていた私としては、ドリフのメンバーが亡くなることは結構ショックである。去年末のドリフ大爆笑では、オープニング以外いかりやが出ていなかったので、かなり悪かったことは予想していた。これで永遠に再結成がなくなると思うと寂しい。体を張ったコントが中心だったため、この10年ほどめっきりドリフとしての活動が激減していたのも寂しかった。コントの多くがマンネリだったが、そのスタイルを確立しているのは見事。最近のお笑いにはマンネリすらない。
さて、数年ぶりの日曜休みだったが、結局家でダラダラと過ごした。数年ぶりに競馬中継〜くだらない再放送〜ニュース〜ちびまるこ〜サザエさんを観た。こちらもかなりのマンネリである。競馬中継は小野ヤスシから宮川一朗太に変わって10年ほどだからまだまだといえるが、ちびまるこなどは着々とサザエさん化している。久々に観ると主題歌も元通りになっていた。
大御所のサザエさんはもう芸術的なまでにマンネリの極致と言えるが、声優の多くが年老いていることを私は見逃さなかった。数年ぶりに観るとすぐに感じた。マスオの声は近石真介から増岡弘に替わって十数年になるが、もう中年というより語尾の震えが初老の声である。とはいえ、声優はたとえ総入れ替えになったとしても、サザエさん自体のスタイルは不動であろう。 そういえば私が西新の高校に進み、地元の同級生と下校していると、まず最初に教えられたのが高校のすぐそばにある磯野家だった。これはサザエさんの原作となった家だが、普通の民家でひっそりとしていた。原作の長谷川町子は世田谷の桜新町で祭られているが、磯野家の人々はかつてひと気のない浜に面した田舎町に住んでいるのである。(現在はドームなどが出来、西新も都会になったが)
というわけで、待望の日曜の夕暮れを満喫した。次の日曜休みがまた数年のちになったとしても、きっとまたマンネリは繰り返されているだろう。サザエさんのスポンサーが、数年前は東芝一本だったのが、数社が加わって共同スポンサーとなっていたのが、わずかに時流を感じたことである。
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