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2004/05/25(火)
ゴキブリと我が家
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徐々に夏が近づいてくると、部屋に出没するゴキブリの数も増えてきた。そして今日未明、生涯初めて交尾するゴキブリを目の当たりにした。どうにも生臭いものを感じる。
魚の交尾をテレビで見たら、何とも神秘的な雰囲気を醸し出していたが、昆虫のそれはどちらかというと人間のに近いように思う。カブトムシを育てていた頃に見た交尾はヒトそっくりで、逃げ惑う♀を後ろから♂が追いかけて、やがて捕まえてハアハアしていた。♂に捕まった♀がやがてまったりと怪しげな動きになるさまは人間そっくりで、見ていて恥ずかしくなったものだ。ゴキブリの場合は互いが外向きになって、文字通り尾だけが繋がっているスタイルである。スネ毛風のあの足のトゲトゲがどうも美しくない。
すべての生息数のうち、私の目の前に見えるほんの少しだけの数しか減らないことを知りながら、合体中のゴキブリを撲殺。絶するまで合体していたのは何とも涙ぐましく、子孫繁栄の執念を感じるが、発見場所が我が家の米とキャットフード置場という生命線だったため、逝ってもらうことになった。
最近ダスキンのCMで、ゴキブリ一家が食堂で夕餉をしていて、ダスキンが登場して追い出されるものがあるが、彼等だってしっかり生きているという主張が少し感じられて不憫である。嫌われる一番の理由は表向きは衛生面だが、その実は臭さと醜さだろう。タイやインドでもゴキブリは子どもにまで嫌われていて、踏み殺されているのを何度も見た。我が家のゴキブリは部屋の蚤やダニを駆逐していないかと、ほんの少し彼等に期待しているが、その数の増え方に圧倒される前に、やっぱり消えてもらいたいと思ってしまう。
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