日常日記
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2004/05/26(水) 九州で食べられる淡水魚
家から一番近い店は実は魚屋なのであるが、私が魚を買うのはほとんどスーパーマーケットである。東京から今の場所へ越してきたばかりの頃は、箱崎商店街でリヤカーのおばちゃんから魚を買ったこともあるが、新鮮ではあるが高いので結局スーパーに落ち着いた。近所の店などは、一度利用すると付き合いなどが生じ、素通りしづらくなることもあるので、そういう点では干渉されない大型店の方が気が楽である。行きつけの商店は、近所の時計屋くらいのものである。

箱崎の西鉄ストアには、なぜかニジマスが常に並んでいる。しかも養殖・静岡産とある。静岡というと、富士五湖水系にある養魚場だろうか。そういえば東京にいる頃、近所のシズオカヤや富士スーパーにもニジマスが売られていたが、同じような値段で、同じような串に刺された姿である。それにしても福岡ではあまりニジマスは売れないと思うが、送料までかけて採算が取れるのか不思議である。きのう買って塩焼きにしたが、全く淡水魚臭さがなく、普通に旨かった。ニジマスは、釣堀などで山の空気を吸いながら、その場で焼いて食べるのが最も旨いだろうが。

福岡のスーパーで見かける淡水魚は、何といってもウナギと今の時季は鮎が多いが、多くの人が正体を知らずに並べられているのはイズミダイ(チカダイ)ことティラピアだろう。姿のままではなく、加工されサクになって売られているので、多くの人が真鯛の仲間かと思って買っていると思われる。

ティラピアはアフリカ・ナイル川原産のカワスズメ科の淡水魚。日本には食用で持ち込まれ、温泉の湧く河川では水産試験場から抜け出したものが野生化して繁殖する例が報告されている。九州では湯布院や指宿の河川で大量に繁殖し、ルアー釣りの対象にもなっている。

イズミダイも食べるとなかなか旨い。がしかし、その風貌がいかついので、本名を名乗ることはずっと許されないだろう。多くの消費者はイメージを気にするので、例えばチョコレートの光沢剤にカイガラムシが使われていることなどは、メーカーや販売店側から公表されることはないに違いない。蜂が花から集めて作った蜂蜜や、蛾が紡いだ絹、魚の浮き袋を使った避妊具など、周囲を見回してみると多くの生き物の力を借りて、今日も生きている我々なのである。
(写真はティラピア)


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