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2004/06/22(火)
臀部を粛清
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先日、岩手の大学名誉教授が、自宅にやってきた下水道工事の訪問販売員を追い返そうと日本刀を振り回し、尻に軽症を負わせ逮捕されるという事件があった。
この名誉教授は83歳だそうで、私の想像では最初はやんわりと断っていたのだろうが、いつまでも帰らず、やがては侮蔑するような発言を受けたのだろう。社会的地位がありプライドもあるだろうが、高齢のため若いセールスに舐められ、盗人セールス会社のマニュアルにある、一般的なお年寄りに畳み掛ける低レベルな商法で言いくるめようとされ、矛盾をついたところで若造セールスから、年配者として聞き捨てならない、暴言を吐かれたのではなかろうか。
高齢になると現役時代に社会でどれほどの功績を残しても、一老人として社会的弱者として扱われることが多い。その人がどういう社会層にいるかは、現役であれば身なりや言動である程度判断されるが、リタイヤするとそうはいかない。そのため、内なる高邁さが傷つけられることも多いだろう。
そう考えると、残された時間の少ない年長者に対して、自らの欲求のためいとも簡単に心を傷つけるような行為は、尻を切られる痛みなどと比べものにならないほどの深い傷を負わせているのではなかろうか。83歳の振り回す刀を避け切れなかったというのも、一人の男として情けないと思うが。 逆にこの名誉教授くらいの人物を説得してリフォームの契約ができれば、飛び込みセールスの鑑となる絶好のチャンスであろうに。
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