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2004/08/10(火)
店の評価って
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家のすぐそばに出来ていた居酒屋が潰れた。開店から3ヶ月と持たなかった。潰れるのは十分予想していた。やっていけない要素はたくさんあったからだ。
まずは立地の悪さ。その昔は市内電車の駅があったところだが、今はバス停となってしまい、人通りは少ない。そして陳腐な料金設定。特別安くない当たり前の居酒屋値段では、新しく出来たからといってわざわざ行く気にはならないだろう。学生街箱崎では、ぼたんや将門(注:箱崎の激安居酒屋)のように、クレイジーなまでの安さでないと若い連中が飛び込んで行かない。
そして私が決定的だと思ったのは営業スタンスである。オープンの2日目か3日目にいきなりずる休みしたのを見て閉口した。勝手に休む店に客は集まらない。わざわざ出かけていってもし臨時休業していたら、私ならその店には二度と行かない。他の多くの人もそうだろう。かなり実績を積んだ店ならともかく、駆け出しの分際でずる休みなど商売を舐めているとしか思えない。 そのずる休みは、その後も何度かあった。何だか訳ありの店だったようだ。それにしても2ヶ月ばかりで閉店となれば、元は宅配ピザ屋だった店舗を木目調に改装した莫大な費用は、そっくりそのまま大損害となっただろう。
そもそも居抜きで始める店というのは、前の店が何らかの理由で失敗した場所で商売をするわけだから、よほど特別な何かをしない限り普通にやっていれば潰れるのだ。だいたい私に言わせれば開店の日に粗品も配らない店はダメだ(笑)。そして近所にポスティングの広告くらいしなければ、だまっていても客が来るはずはないのだ。
初めて行く個人経営の店で、私は必ず1万円札で払うことにしている。そのつり銭の紙幣を揃えて渡せばその店に「心」があると判断するが、不揃いだった場合は単なる金儲けの手段で店をしていると解釈することにしている。箸だって爪楊枝だってナプキンだって誰に言われなくても揃えるのが常識。客を捌く店でいい物は出てこない。
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