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2004/08/14(土)
ところ変われば
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夕方から働き朝方仕事を終える私にとって、普段見るテレビといえば奥さま相手の情報番組がメインである。これは私が好んで見るというより、家に帰ってひと息ついた時間帯はそれくらいしかないのである。メジャーリーグの中継があるときはそちらを見ることが多いが、ワンサイドゲームになったり、日本人の投手が打たれたりすると、ワイドショー番組を見てしまったりする。
そんなわけで「情報ツウ」の中の「隣りの晩ごはん」を見ていると、北海道・厚岸からのレポートである。余談だが、私はヨネスケが好きである。苦労人でありながら、温かみのある性格なのがいい。 厚岸といえば、駅弁好きの私としてはすぐにかきめしが浮かんでくるが、やはり港町だけあって、どこの家庭でも海の幸が豊富に食卓に並んでいた。内地では高価で高嶺の花である筋子やいくらが、画面に出てきた家庭の全てに常備されている。うらやましい話である。
そんな中、ある家庭の食卓にはフライドチキンがあった。世界に名だたるケンタッキーフライドチキンである。それを見ながら、厚岸にケンタッキーなんてあるのかなと訝っていると、そこの奥さま曰く、釧路から来た友人が、厚岸にはケンタッキーがないからとわざわざ買って来てくれたのだそうだ。 ううん、それだけ海の幸が潤沢にありながらケンタッキーかい?、と言いたいところだが、ファーストフードもあなどれないものだ。考えてみると私も広島に行けばサブウェイのサンドイッチを食べるし、学生時代の山形の友人は、夜中にふと吉野家の牛丼を食べたくなり、車を飛ばして仙台まで食べに行ったと言っていた。
とりわけ感激的に美味くないものでも、遠くまで行かないと食べられないと食べたくなるものである。私は上京すると、あのどす黒いツユの立喰そばを食べることにしている。東京出身で現在は福岡で働いている営業マンも、同じように食べたくなると言っていた。あの立喰そばには習慣性のある何かが混入しているのか? (写真は今年春に横浜駅西口で食した立喰そば)
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