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2004/09/23(木)
ストの効用力
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何事も先に言い出したり作り出したりしたからといって、いわゆる元祖である方が敬重されたり持てはやされたりするわけではない。最初に烏龍茶を売り出したのはダイドーだが、今ではサントリーが元祖のような存在になっているし、コーラよりも先に世に出たドクターペッパーは、今や炭酸飲料では脇役である。青年誌ゴローはなくなったが、後発の類似誌スコラは健在である。
プロ野球界では仙台に拠点を置く球団づくりに名乗りをあげたのはライブドアが先だったのだが、一部報道では楽天が新球団となりそうな運びだそうである。後発の楽天が同じ仙台拠点を言い出した時点で、大人の嫌な世界を目の当たりにした感があるわけだが、どうも裏でヒソヒソ話が進んでいたようで、Tシャツ姿の社長のライブドアは、制服や体操服が違う転校生のように集団でイジメを受ける結果になるようで、どうもすっきりしない。もし楽天が仙台市で承認されるのなら、ライブドアは古川市や気仙沼市など県内の他の市で旗揚げし、13球団ですればいい。ダルビッシュと佐々木を人気の柱として、それぞれ人気も実力も競わせてみればいい。それとも長野か新潟にシダックスを連れてきて14球団にするか。
13球団といえば、かつて竜崎遼児著のどぐされ球団という漫画があった。高校野球で人差し指をなくした投手が、代打専門の打者として活躍する話だが、セリーグで架空の球団として13球団のストーリーで展開する。それほど違和感はない。
楽天承認の話が本当だとすると、近鉄球団は姿を消すことになる。となると、最後の日本シリーズを私はライブで見たことになる。他にもオグリビーの来日初打席や、逮捕される直前のデービスの出場試合、ブライアントの満塁弾や阿波野の完封試合など、後楽園で観戦したことが思い出される。88年10月19日にテレビで見た、梨田のタイムリーヒットも忘れられない。そのとき打たれた投手はロッテの牛島だが、牛島は来季の横浜の監督に噂されている。プロ野球も新しい時代に入りつつあるのは確かだ。
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