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2005/01/11(火)
私は急ぎません
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バスに乗っていると、渋滞などでバス停より少し手前で降車させることがよくある。その際に運転士は「お急ぎの方はどうぞ」ということが多いのだが、そのときに降りないで、その後低位置にバスが停まってから降りる客はほとんどいない。日本人はみんな急いでいるということか。
そういえば、ビルでエレベーターに乗ると、この国の人々はほとんど「閉」のボタンを押す。私はエレベーターに乗ったとき、「閉」ボタンは押さないのだが、押さないと他の人が必ず押す。この国ではそれが習慣化しているのかもしれない。 私の知る範囲の話だが、海外では「閉」のボタンを押す人は少ない。というか、「閉」のボタンがない国も多い。日本のあるビルで「閉」のボタンをなくしたところ、ひと月に何万円という電気代が下がったという話もある。
さて、信号が青に変わり、バスがバス停の定位置に届いて再び停車してドアが開いたとき、のっそりと立ち上がり降車すると、運転士は怪訝な顔をして私を見た。わざわざ再び扉を開けたのだから、当然降りる客がいることを予期していると思うのだが。みんなと同じに行動しないと浮いてしまうのも、この国の特徴的なところである。
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