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2005/10/17(月)
私とロッテ
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3億円事件が起こった頃、日本ダービーの直前に有力馬を筑豊の炭鉱王が1億円で買ったが、その馬はダービーに勝てなかった。金の力でいとも簡単にダービー馬主という名誉を買うことはできなかったという結果になったわけである。
ソフトバンクも同じ。今回のパリーグのプレーオフは、コリアン系オーナーがスポンサーの球団対決となったが、金の力で有力球団を買ったからといって、簡単に優勝球団のオーナーになることはできなかった。というより、良心の神に許されなかったといってもいいのではないか。苦情を申し立てる客を遅々としてかわし続け、解約させまいとする手荒い手段で顧客を開拓し続け急成長した企業が、長年コツコツと利益率の低い菓子や飲料を売り続け、赤字ながらずっと球団を手放さなかった地道なロッテに敗れたという図式になる。
31年ぶりの優勝を記念して、ここでロッテについて私の知識の範囲内で紹介しよう。ロッテの社名はドイツの文豪ゲーテの「若きウェルテルの悩み」の主人公ロッテから取ったと、ロッテの社員からもらった手帳に書かれていた。その手帳にはロッテの社歌が楽譜付きで書かれているなど、独特の色濃い世界が展開されていた。
商品としては、クールミントやグリーンガム、ガーナチョコレートなどが定番商品だが、のど飴や小梅、コアラのマーチ、チョコパイなども根強く売れている。菓子だけでなくアイスも強く、雪見だいふくはかなりのロングセラーだ。80年代にはビックリマンチョコが品薄になるほど、子どもたちに大ブームを巻き起こした。個人的には、コーヒーガムやスペアミント、フルーツなんとか(黄色いガム)が終売になったのが残念。マニアックな商品としては、チューイングキャンディがおすすめ。板ガムの形をしたキャンディで、現在はきかんしゃトーマスのキャラクターで発売されている。
ロッテといえば私が小学生の頃、フーセンガムの点数を集めると金属バットがもれなくもらえるという商品があり、点数を集めて実際に金属バットをもらったことがある。しっかりとしたバットで、かなり長く使っていた。
そして私が初めて見たプロ野球パリーグの試合は、平和台の太平洋クラブライオンズ対ロッテオリオンズだった。まさかあれから30年ばかり経って、福岡の地で胴上げすることになるとは。それにしても劇的なプレーオフだったものだ(笑)
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