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2005/11/12(土)
雨に濡れてよかったこと
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私は傘を持ち歩くのが好きでない。家を出るときに土砂降りでもない限り、少々の雨ならば傘なしで出かける。さすがに台風が来ている日や梅雨時期は傘を持って出るが、雨降りが少ない福岡では、市内へ行くだけなら傘がなくてもなんとかなることが多い。
そんな福岡ではめずらしく、きのうは朝から夕べまでずっと雨。ついに雨に濡れる羽目になってしまった。といっても、フード付きのジャンパーを着ていたし帰ってから風呂を浴びれば済むことなので、本人は大して気にはしていなかったのだが、屋根のないバス停でバスを待っていると、他にバスを待っていた人が、傘をさしかけてくれた。そしてさらにその後、別のバスに乗り換えるとき別のバス停で別の人からも再び同じ行為を受けた。見知らぬ人とのコミュニケーションが少なくなっていく21世紀だが、久しぶりに見ず知らずの方からの親切に情けを感じた。
おかげで雨を凌げたことよりも、その善意の方に喜びをおぼえた。11月の雨に濡れて身体は冷たくなってしまったが、ほんのりと温かいものを感じることが出来た日だった。
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