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2005/03/19(土)
年齢相応に
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車の手続きで陸運局へ行ってきた。雰囲気としては自動車運転免許試験場に似ているが、ツナギを来た自動車屋の姿が多いところが特徴的。仕事でしょっちゅう来るような人は、手順も手続きも慣れたものですんなりと目的の窓口へ進んでいるが、初めて来ると申し込み用紙すら手にするのに一苦労。
最近は役所でもそうだが、申し込み用紙は何枚も重ねて置いてあり好きなだけ取れるわけではなく、窓口に言って必要なものを必要な枚数だけ支給される方式。山積みにしているとそれだけ無駄な消費をされる数も多いのだろう。こちらも書き損じしないよう慎重に記入するようになる。
用紙を書き終え、印紙を買って窓口で並んでいたのだが、私の前で順番が来たのはハタチくらいの若者。窓口係はいかにも公務員といった事務的な雰囲気の男性だったが、若者に対して「ここに名前を書いて、これは○番窓口にね。ハンコ忘れないように」などとタメ口である。次に私にそんな口を聞くとしたら、どんな言葉で粛清するのが効果的か。
などと少し期待していたのだが、その窓口係は私には丁寧語で接した。私も年をとったということか。職場でも年上の人から○○さんと呼ばれるし。そういえば歯医者へ行ったとき、8年前には「こりゃ、ずいぶんひどいなぁ」なんてセンセイに言われたのに、昨秋8年ぶりに行くと、「どこまで直しますか?」などと気を遣われながら言われた。8年前より何倍も酷い虫歯だったのに。
この国も中国や韓国の影響を受け儒教文化の教えが残っているが、大人社会の中ではしっかりと根付いていると実感。振り返ると、若かりし頃は若いというだけでずいぶんと舐められたこともあったが、今となってはいい思い出。実際舐められるほど人生経験も社会性も経済力も乏しかったわけだ。今、胸を張れるほどそれらが備わったわけではないが、当時に比べると底上げされたのは確か。何年も先に今を振り返ったとき、それらがさらに底上げされているといいものだが。
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