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2005/03/03(木)
P店仕様
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世間では、正規ルートには決して流通しない物がたくさんある。有名人のコンサートの最前列のチケット、きれいに同じ数字が並んだ電話番号や紙幣、牛肉の一番美味しい部位などなど。 それらは特別親しい人物のコネでもなければ、とても入手できるものではないが、もっと身近に限定ルートのみ流通するものを考えてみるのが現実的。今日はチョコレートである。
写真のチョコレート、商品としては見たことはあるだろうが、この規格(大きさ、価格)のものは一般販路には流通していない。パチンコの景品用にしか流通しないもので、業界では「P店仕様」という。私が最初に就職した商社はパチンコ店も経営していたため、P店仕様の商品が予想外にたくさんあることを知り驚いたものだ。
P店仕様には、有名商品の独自の規格だけでなく、かつてヒットしたものの今は正規ルートでは終売になってしまったものもある。1960年代にCMで大ブレイクした森永のYELLチョコレートや、70年代にヒットしたハイクラウン、不二家のGIGAなど、パチンコの景品としてしか入手できない商品は意外に多い。 これらは当然、一般の商品とは製造ラインが違うため、例えば当たり付きの場合、初めから当たりは混ぜられていない。森永チョコボールのような商品は、金のエンゼルも銀のエンゼルも出ないのである。もし出たとしたら、それはパチンコで勝つよりもずっと幸運かもしれない。
写真のグリコアーモンドチョコレートは、青酸カリ事件やCMでおなじみの個別の丸いものではなく、板チョコにアーモンドが詰まったスタイルの独自のものだ。たしか定価60円の設定だが、駄菓子屋に流したら、またコンビニで売ったら、こういうご時世だから結構売れると思うのだが。
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