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2005/03/05(土)
First Love
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やのぴーさんの日記に「はじめてのチュウ」について書かれていたので、こちらでは「初めての恋」について書いてみよう。めずらしく自分の過去の恋愛についてもちょっと触れることになるが。
先日、中古CD屋でアトランティックスターの「We're Moving Up」を250円という激安価格で発見。あまりに哀れなので救出購入。車でじっくり聴いてみた。アトランティックスターと言えば、松田聖子と神田正輝がミュージックステーションでデュエットした「オールウェイズ」が結婚式ソングの定番として有名(知らなくても、多くの人が聴けばわかる曲だと思う)だが、80年代前半から活躍するキャリアの長いソウルグループである。なのにずいぶん安く叩き売りされるようになってしまったのが哀しい。
「We're Moving Up」はそのオールウェイズのヒットの直後に出されたアルバム。残念ながらヒットしなかったようだが、中にすごく気に入った曲があった。その名は「My First Love」。アトランティックスターはバラードの名手として知られているが、「My First Love」は数々の名バラードの中でも屈指の出来映えだと思う。村下孝蔵も松山千春も斉藤由貴も宇多田ヒカルもツルゲーネフさえも、及ばない傑作かもしれない(笑)
フィラデルフィア・ソウルっぽい曲調も良かったのだが、歌詞を見て衝撃。熱いラブソングかと思ったら別れの曲なのである。男が別れを切り出す内容から入るのだが、これからどんなに長く交際が続いても、燃え上がっても、どんなに優しくされても、本当に愛することはできなくて申し訳ない。その理由はその男が、最初の恋をずっと忘れられないからだという。
自分自身、最初に付き合った女のコと何年も続いたので、別れた後かなりの間、その最初の恋愛を引き摺ってしまった。もう自分の中の恋愛の基本が、最初の恋愛で固定されてしまって、新しい恋愛を受け付けられなかったのだ。
世間にはそういう男女が意外に多く、そういう曲も多い。夜の店で店長をする前、店の女のコを送迎する運転手をしていたが、送迎の車内でたくさんの女のコと恋愛話をしたら、過去を引き摺っているコがたくさんいることに驚き、そして少しほっとした。Ambrosiaの「How Much I Feel」というヒット曲には、「今は結婚して妻もいるけど、今でも妻を抱いているとき君の顔が浮かんでくることがある」何て一節もある。自分の恋愛がその後長続きしないし、常に恋愛や異性に対して斜に構えているのは、自分もまだ過去を引き摺っているからか?
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