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2005/05/12(木)
北海道のダークホース
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岩田屋の北海道物産展へ行ってきた。美味しそうな北の海や山の幸が潤沢にあった。古豪では北見のハッカから、近年内地でも知られるようになった豚丼まで、北海道には実に豊富な美味い物がある。札幌で流行りのスープカレーは、まだあの手の催しでは俎上に上げられていないのがちょっともどかしいが。
さてダークホース取材班の私としては、北海道の食のダークホースについて思った。今回特に心を奪われたのは、私がいつもスーパーの百円均一でお世話になっているのと同じ食べ物とは思えない、でっぷりとした貫禄たっぷりのシシャモだった。百均のししゃもがカナギのように痩せているとしたら、今回のシシャモはハタハタかいわし並みにでっぷりとしていた。試食させてもらったが、国内産の良質なししゃもは、卵とは別に身の旨味もしっかりと感じるものだと感心した。
そのししゃもの産地として有名なのは、北海道の鵡川。日高本線沿いの北海道のアゴの付け根辺りの町だ。しかし鵡川には他に名産品がある。ヤツメウナギである。ヤツメウナギは目の後ろに縦笛のように等間隔で7つのエラがあり、8つの目に見えるところからそう名がついたらしいが、古くから漢方薬にされ、健康食品としてもおなじみである。沙流川あたりではむかしはよく獲れたらしい。日本でも有数のヤツメウナギの産地だった。
北海道を旅したとき、鵡川や富川のあたりの道々沿いには、ヤツメウナギを売る店がいくつか並んでいた。他にも江別などが有名らしく、江別ではかつて給食に「ヤツメウナギカレー」が出ていたほどだそうだ。しかし今回の北海道物産展にはヤツメウナギの姿はなし。時代の流れとともに、ヤツメウナギの存在も薄くなってきたのか。あれだけ豊富に海山の幸があるのに、その姿を見なかったのは寂しい思いだ。 http://kasen.eolas-net.ne.jp/suisei/sui_tz05.html
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