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2005/05/21(土)
100円バスの威力
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呉服町−薬院間利用の100円バス通勤を始めてから70日ほどが過ぎた。家から呉服町まで25分、薬院から職場まで30分ほど歩くことが主たる目的だが、交通費を節約できるからという側面も強い。私は意志が弱いので、ときどききついときに家の最寄りのバス停もしくは、歩いている途中のバス停からバスに乗ってそのまま職場まで行ってしまいたくなることがある。
しかしそれを思いとどまるのは、体力づくりのためではなくバス代のためだ。呉服町まで歩いてバスに乗ると、薬院駅前バス停で降りれば100円だが、1つ先の薬院大通りバス停から先は一気に220円になる。薬院駅前で降りなければ、呉服町まで25分歩いたことが経済的には無になるのだ。仕方なく薬院駅前で降りて歩き出すのは、健康よりも小遣い優先であるのが正直なところ。
たかが120円くらいのことでセコい話ではあるのだが、私のように100円区間に限ってバスを利用している人は少なくないようだ。まずはバス停での乗降数の多さがそれを証明している。呉服町や薬院駅前では早朝でも夜間でも、自分が押す前に誰かが必ず降車ブザーを押す。博多駅や天神でさえ、時間帯によっては通過することがあるというのに、100円区間の両端である呉服町と薬院駅前では、確実に自分以外の誰かが降車や乗車する。
薬院駅前や呉服町には、駐輪してある自転車の数も多い。呉服町には地下鉄の駅もあるが、支線である2号線で1つ目、しかも博多や天神とはつながっていない路線なので、地下鉄利用者は多くないはず。薬院も西鉄大牟田線で天神から一つ目の駅。みんな遠くから、100円バスを利用するために集ってきているに違いない。100円バスは庶民の家計に、思いのほか役立っているのかもしれない。
残念ながら100円区間のバスの定期は1ヶ月で6000円もするので、30回往復しないと元が取れないという使えないもの。ただしその定期は無記名なので、職場や家族で共有できるというメリットはある。そういう事情で100円区間だけ乗る人はバスカード利用者が多いようだ。徹底して節約する人は、金券屋でおまけ金額の多い高額バスカードを買っているのかも。 (写真は事故後屋根がなくなった呉服町バス停・・・事故については福岡ローカル日記参照)
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