日常日記
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2005/07/01(金) 危険な関係
昼メロの「危険な関係」は今日が最終回。細かなあらすじについては公式サイトに詳しいが、スタインベック並みのリアリズムに溢れたラストは、ありきたりのハッピーエンドよりも爽快だった。顔面に深い傷を負った主人公の柊子と、恋人の律が植物状態になる結末は、どん底ではあるがその先はそれ以上悪くはならないので、希望に満ちているとも取ることもできる。

主演の高橋かおりは、しばらく見ないうちにずいぶん綺麗になっていた。花屋の娘、大企業の社長夫人、娼婦、未婚の母と様々な姿を演じて、どれも魅力的だった。ベッドシーンの巧い女優は好きになれないが、彼女はベッドシーンを上手にこなしながら、子どもに子守唄を歌う歌声も愛らしかった。

18世紀のフランス貴族社会を描いたラクロの原作を読んだことはないが、当世風の道具立てで作ったにしては不自然さはあまりなかった。さすがは東海テレビ製作の昼メロである。前作の「冬の輪舞」が大ヒットしただけに、開始直後は少し退屈に感じたが、終わってみると前作に負けないくらいの出来だったと思う。小野寺昭の社長役が弱すぎたのが惜しい。彼は「毎度お騒がせします」での主演が命取りになった。駄作には、たとえ主演でも出るべきでない。マイナスのイメージはなかなか拭い去ることはできない。彼に「太陽にほえろ」の殿下役のイメージはもうない。
http://www.tokai-tv.com/kikenna/


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