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2005/08/26(金)
ガソリンよこせ
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ケーブルテレビで「白バイ野郎ジョン&パンチ」を見ていると、ガソリン不足がテーマの話で、早朝からガソリンを求める車で長蛇の列が出来ながら、ガソリンの配送が慢性的に遅れ町は混乱し、盗品のガソリンが流通したりという話である。この番組には、事故などで車や建物が派手に炎上する場面がしばしば登場するが、明らかにガソリンを使って引火している場面ばかりなのは皮肉な話である。
この番組は77年の製作なので、30年ほど前からアメリカは、すでにガソリンに対して極めて神経質だったことがうかがえる。機会があれば油田を力ずくででもものにしようと、ずっと前から様子を窺っていたわけだ。大量破壊兵器などという大義名分は願ってもないチャンスと踏んだのだろう。ただ油がほしいというだけで、回教徒の聖域にいとも簡単に踏み込んだ軽率さのツケはご存知の通り。イラクへ乗り込んだアメリカの台所事情が、何十年も前のテレビドラマが裏づけするというのはなかなか笑える。
今アメリカでは、ハイブリッド車の需要が急速に高まり、トヨタのプリウスなどは納車2ヶ月待ちだという。だったらガソリンを撒き散らすような車ばかり造る自国の自動車メーカーを、もっと早くどうにかすべきだったかと思うが。
日本でも行政の一部で行われているが、アメリカの一部でも、家庭やレストランなどの廃食用油の再利用で走るバイオディーゼル車を開発している。とはいえ走っているのはごくわずかにすぎない。 アメリカではハイウェイの走行車線は2人以上乗車した車でないと走行できない規定だが、ハイブリッド車であれば走行できるよう規定を変えるという。どうもあの国は嫌煙にしろ、一度それがいいという動きになると、そっちばかりへまっしぐらに突っ走ってしまうところがあるようだ。ハイブリッド車ばかりでなく、バイオディーゼルや電気、天然ガスなど幅広い視野で考えられないものか。このままではアメリカ自身が、大量破壊兵器そのものになってしまうのではないか。
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