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2005/08/03(水)
広島の熱い夜
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昨夜は首位の阪神−横浜戦も、2位の中日−ヤクルト戦も(地上波では)テレビ中継はなし。仕方なく広島−読売戦をテレ朝系で見ていた。上記の優勝争い2カードではなく、最下位決定戦しか中継しないとは何ともアホらしい。しかし見ていると、これが年に1度くらいしか見られないほど面白い試合だった。接戦といえば聞こえはいいが、80年代のヤクルト−大洋戦を思い出させるレベルの低い接戦で、ピッチャーの非力さや守りの乱れなどで次々に点が入る中身は薄い試合だった。しかし9回までに、追いつかれ、突き放され、逆転し、という展開が何度もあり目が離せない内容だった。
さらに延長11回に1点入れられた広島が、その裏に2ランで逆転サヨナラ勝ち。主力選手が何人も抜け、守備固めや下位打線の力で試合を決めるという意外な展開にも驚いた。そもそも9回に入るまですでに22時を過ぎる遅々とした流れで、試合時間は5時間超、試合終了は23時半近かった。1度は6点差あったのを追いついて延長でようやく逆転した読売にとっては、相当疲れが残る結果だったろう。
広島市民球場に集り遅くまで残ったカープファンは、さぞ嬉しかったことだろう。これだけ不甲斐ない試合内容でありながら、最後まで応援を続けたのは真のファンである。市民球場は市内中心部にあるとはいえ、帰りの交通機関の心配など大変だし、平日だから明日の仕事や学校もきついだろうに。でもアンコールの多いコンサートを見たら得したと感じるように、同じ入場料なら長く見られてよかったとも言えるか。
テレ朝系の地上派の放送は21時半ころに打ち切られたが、BS朝日で試合終了まで中継された。この試合は特に最後の部分が面白かったわけで、私の方はケーブルテレビに加入してよかったと思った次第である。東尾、栗山、村田、西村という、本線ではない裏読みと本音主体の解説も、少し投げやり加減でいい味出していた。
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