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2005/09/13(火)
寄らば大樹の陰?
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今回の自民党の大勝については、あちこちでいろいろと分析されていたが、専門的なことはその道の偉いセンセイ方にお任せするとして、どうも私が動物的に感じたのは、大地震や台風などの災害が相次いだことで、多くの投票者が本能的に安定を求めて、もっとも保守的な投票をしてしまったのではないかということだ。
福岡では志賀島の1周道路が未だに震災の崖崩れで寸断されたままだし、赤坂門から平和台にかけての車道や歩道はゆがんだまま。バス停の屋根は斜めに曲がり、バスはそこを通るたびに大きく揺れている。県民の心もかなり揺れているのではないか。博多駅が水没した記憶も、簡単には拭い去れない。
他の地域で考えてみても、近年大きな地震がかつてより明らかに頻発しているし、台風の直撃も多い。私が小さい頃は、台風で学校が休みになった記憶はないのだが。そんなご時世だから、選挙の投票だって、クイズダービーで言えば高配当に釣られて篠沢教授で遊んでみる余裕はなく、はらたいらで当てにいくような人が増えたのではないか。
それにしても小選挙区というのは、作った所が得するようによく考えたものだ。ソフトクリームで言うなら、バニラ、チョコ、ミックス、ストロベリー、メロン、オレンジとあれば、いろんな味に興味がわくが、バニラ、チョコ、オレンジしかなければ多くの人がバニラにするだろう。そういえばテキヤをしている友人がこんなことを言っていた。かき氷を売っていて、普段は氷蜜を7、8種類並べているが、忙しくなると3つだけに絞るという。すると前の人が頼んだものや、周りが食べている同じ味ばかりが売れるようになるそうだ。
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