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2006/01/25(水)
アジアの一員
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那覇空港に降り立つと、なんとも生温かい感触がした。沖縄はここ何日か平年よりも2、3度気温が高かったこともあるだろうが、1年のうちでもっとも寒い真冬の1月に薄い長袖で汗ばむほどである。モノレールへ向かう陸橋を渡ると、その温かい気候と空港ターミナルに並行して鉄道の軌道があること、そしてその間の車道や白塗りのターミナルなどが、バンコクのドン・ムアン空港を彷彿とさせた。
那覇の町へ出てみると、そこはまさしくアジアである。建物の一部分やベランダの欄干が写真のように穴の開いたブロックを使用しているホテルやアパートは、バンコクでよく見るタイプの建物だ。年中温度が高めのところだけに、おそらく風通しをよくしているのだろう。古い建物が多く残っていること、そして深緑色の川の濁りも東南アジアを連想させる。那覇の目抜き通りである国際通りの沖縄三越の前は、その百貨店格にしてはこじんまりしたところや、赤い看板の下に若者ばかりが集っているところは、バンコクの偽丸井の情景を思い出した。
福岡も小汚い屋台など、アジアの一都市という匂いを部分的に感じるが、那覇ほど色濃いものは感じられない。那覇に来ると、日本も間違いなくアジアの一員であることを実感する。牧志公設市場などは、博多区の吉塚市場や千代町のせんしょうと共通した雰囲気を持っているように感じた。いずれにせよアジアである。
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