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2006/11/05(日)
ブラウン管とキドカラー
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先日、粕屋方面へ行ったとき、写真のような看板銀座を発見。よく琺瑯看板サイトなどにこのような看板密集の民家の写真があるが、実際に見つけると驚くものだ。広告看板というものは、新幹線など電車の車窓でおなじみだが、田舎へ行くとバス停の近くによくある。この写真もバス停のすぐそばだった。バスは1時間に1、2本程度の本数なので、広告効果はさほどでもなさそうな気がするが。
時代の流れにより、もはや電話加入権は債権としての価値を失いつつあり、電話金融というものも過去の産物になりつつある。居並ぶ看板のほとんどがローカル企業の中で、日立キドカラーは全国的に一時代を築いたヒット商品だ。それでもその商品名さえ忘れられつつあるが、こんなところでひっそりと生きていて、意外な再会となった。
それにしても不思議なのは、キドカラーの下の電気店の名前が消してあること。わざわざ消すのなら看板ごと取り外してしまえばいいのに。地主もひょっとするとキドカラーの看板を撤去するのが惜しいのかもしれない。キドカラーのキャラクターが乗っているのはブラウン管。液晶時代に突入し、全てデジタル化されようとするこのご時世、この看板はますます希少な存在になるかもしれない。
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