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2006/12/04(月)
大春湯 その2
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きのうの大春湯は、築50年くらい経ってそうなレトロな湯で、浴室も脱衣所も懐かしい昭和の匂いが残っている。木枠のついた鏡面やL字型の体重計、脱衣籠、木製ロッカーなどの備品も年季ものだが、写真のたばこ自販機も今時貴重なモデル。これはおそらく70年代の製造ではなかろうか。実際500円玉は使えないようだった。コイン投入口の脇に、稲の100円玉の絵に×がついているシールでも貼っていそうだ。市井の自販機でこれだけ古いものが稼動しているのは稀だろう。上から植物の葉が覆い被さっているのが何とも銭湯らしい。
たばこ自販機で数アイテムだけの小型のものは、一部会社の社内やガソリンスタンドの休憩スペース、パチンコ店内などを除けばほとんど残っていないのでは。数アイテムとなれば売れ筋の銘柄が並ぶのが常だが、大春湯のこの自販機にはそれほど人気でない銘柄が入っていた。おそらく常連客のためのものだろう。「たばこは地元の市町村で」ならぬ、『たばこは行き着けの銭湯で』という客がいるのだろう。
たばこ以外のところでは、銭湯で定番の瓶牛乳やコーヒー牛乳も置いていたが、ビールもあってそちらの方が人気のようでビールだけ空き缶がたくさんくずかごに入れられていた。どちらにせよ、今の銭湯は常連客がほとんどのようである。
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