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2006/02/28(火)
ゆっくり酒も飲めないとは
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友人が今月末で店をたたむことになり、「何かいる物があればあげるから」と言われ、未使用のボトルタグをもらいに行くと、ついでに高価な酒を何本かもらった。しかも未開封のもの。普段飲まないような上級のブランデーなどもらっても、どうしていいかわからないものだ。自分で飲むには惜しいし、箱があるわけでもないので贈り物にするのも難しい。しばらくは飾っておくことにしよう。高級酒は置いておくだけで存在感十分である。
洋酒の勢力図は大いに変わった。かつて東南アジアのある国でワイロ代わりになっていたジョニ赤など、今では千円に満たない大衆酒に成り下がってしまった。その格上だったジョニ黒でさえ、今では2千円もしない。イギリス政府もそれではまずいと思ったのか、それより高く値崩れしないジョニ青やジョニ金といった銘柄を新たに出している。先日沖縄の免税店で初めて見たが、強気な値段が付いていたが、それほどの価値のあるものなのかは疑問を感じる。
もはや免税店より、その辺のディスカウント酒屋の方が安かったりするような値崩れをしているこのご時世、そんな洋酒を市価の何倍もの料金で店にキープする客など少なくなるばかりだけに、友人のやっているような洋酒中心の飲み屋へ客が集らないわけだ。飲みに来る客はしきりに時計を気にしながら飲んでいて、終電の時刻になると慌しく去っていくという。そんな飲み方をしても楽しくなかろうにと思うのだが、そんな客ばかりというのはまぎれもない現実のようである。
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