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2006/02/09(木)
脇役も大事
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日本の社会は本音と建前の二重底になっていて、賭け事は刑法で禁止されているが、パチンコをすると換金できる仕組みになっている。表向きは景品に交換すると、すぐそばにその景品を買い取ってくれるという業者が偶然いることになっている。その景品も地域によって異なり、関東ではライター石やペンダントなどが多く、九州ではボールペンが主力だったが、最近はライター石のようなコンパクトなものに変わりつつある。珍しいところでは、博多織の財布なんていう店もあった。
換金の交換率は店によって違うが、だいたい40発で100円ほど。なので玉を景品に交換すれば往々にして端玉が出る。店によっては端玉をごまかして何もよこさないという、おつかいでつり銭をちょろまかす悪ガキのような店も存在するが、多くは端玉の分もしっかり景品をくれる。小さなチョコレートや飴などの菓子もあれば、一杯飲み屋や角打ちのカウンターにあるような小型のつまみもある。つまみの場合はするめや昆布が多いが、今回は珍しく小型の魚肉ソーセージだった。
長さが5、6センチという手ごろなサイズなのがいい。魚肉ソーセージは数本束にして売られていることが多いが、味が濃いために多くの量は食べられないし、賞味期限もわりと短い。このサイズならビールのアテに適量だし、何と言っても愛猫のおやつに最適のサイズである。
品揃えというものはその店のセンスを示すものだと思うが、こういった端玉の景品にもそれは如実に表れると思う。六本松のある店ではうまい棒をくれるところがあったし、筑豊の伊田ではカバヤのジューCをくれた。しかし菓子やか細いするめ、薄っぺらい鱈の加工品などより、肉太な魚肉ソーセージの方が徳した気分になるのは私だけだろうか。
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