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2006/03/23(木)
3年目の発見
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炊飯器を買い換えて早2年ほどが過ぎたが、ろくに説明書を読んだことがなかったので、おこげという項目を使ったことがなかった。そもそも炊飯器なんて飯を炊くか保温くらいのものだと思っていたが、おこげは炊飯と同じボタンなので使い方がわからないままだったのだ。
ためしにボタンを長押ししてみると、あっさりおこげの表示が点灯した。出来上がりまで果たしてどの程度焦げるのか半信半疑だったが、出来上がりのブザーが鳴ってフタを開けてみると写真のようなほどよい焦げ加減で満足。炊き込みご飯ならさらに焦げるだろう。
津軽三味線の名人だった高橋竹山を歌った北島三郎の「風雪ながれ旅」の歌詞の中に、「♪鍋のこげ飯袂で隠し〜」という一節があるが、こげ飯を好むということはかつてははばかられることだったようで、幸田文の小説などにも、父露伴に隠れてこげ飯をつまみ食いする光景が描かれていたりする。古くからまさしくB級グルメであったわけだ。
しかし中華料理では、おこげあんかけなどが堂々と一級のメニューとして確固たる地位を築いていたりする。そう考えると、もっと早くこの機能を得とくしていればよかったとも思う。ともかく出来上がりは美味かった。これで少しは自炊が楽しみになるかも。
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