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2006/04/11(火)
時刻表今昔
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かなり久しぶりに月刊の時刻表を買った。時刻表といえばやはりJTBである。JRという会社が誕生したとき、JRはJTBの真似をして同じ大きさでそっくりな時刻表を出したが、未だに馴染めないままである。JRの駅に行けば置いてあるので時折めくってみるが、どうにも見づらい。路線や時刻だけでなく、広告の顔ぶれでさえ、やはり見慣れたものが受け容れ易い。
久しぶりに隅々まで目を通してみると、運賃などがずいぶん変わっている。値上げとかではなく、計算方法や発売手段が変わっているものもある。東海道線普通車のグリーン料金は、車内で買うより事前購入の方がいつのまにか2割5分ほど安くなっている。由緒ある鉄道運賃が、ライブのチケットのような捌き方なのは違和感を感じるが、それだけ先に買って乗る客が少ないということだろう。国鉄からJRに変わったと実感できる箇所のひとつではなかろうか。
他にも以前は平塚までだった東京近郊区間が伊東まで延びていたり、西明石までだった大阪近郊区間は赤穂までになっていたりすることに気づく。さらには新潟近郊区間なるものさえできている。そういえば新潟は来年政令指定都市を目指していると聞く。
今でこそネットで何でも情報収集が簡単にできるようになったが、ネット普及前の旅の情報収集といえば、まずは時刻表だった。電車や飛行機、船やバスなどの時刻だけでなく、旅館やホテルの情報から駅の乗り場の図面や駅弁の種類まで、実に多くの情報を網羅していた。思えば机上で出来る宿探しは時刻表かホテルガイドの本、電話帳くらいしか情報がなかった。そう考えると、当時は値段相応かそれ以上に役立てることが出来た雑誌だが、今や千円するA4サイズ(B5の誤りでした・4/14訂正)の時刻表の価値はずいぶん下がったように思う。
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